製品資料
説明
薄い複屈折ポリマーを2枚のガラスで両側から挟み、サンドイッチ構造にした波長板です。複屈折材料に水晶ではなく、ポリマーを使用した波長板は、水晶波長板に代わる低価格なソリューションです。ただし樹脂接合により前述の構造にした本製品の場合、水晶の一枚板(マルチオーダー)、あるいは水晶板二枚使用でもエアスペース構成にした波長板(ゼロオーダー)に比べると、破損しきい値は相対的に低く、低出力レーザーや同多色光源への使用に限定して主に使用されます(なお本製品の破損しきい値は規格化しておりません)。複屈折ポリマーは、トゥルーゼロと同じ膜厚で設計されているため、波長シフトや斜入射に対して得られる位相差の安定性は、マルチオーダーのそれよりも一般に優れます(温度変化に対して得られる位相差の安定性は、複屈折材料が樹脂であるため、余り期待できません)。基板端面部には、高速軸を表すマーキングが付いています。